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ぶなしめじ写真日記_byしばお

K-30でセピア その2

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フィルム時もセピアとは縁がなく、聞きかじった知識しかないのです。
フィルム全盛の時に実現可能な(可能だった)方法としては、セピア調色かカラー現像のモノクロフィルムでカラープリントをする。くらいでしょうか。

前者は、何か専用の薬剤を使用するのでは?位しかわかりません。
プリントを見ると味がある、というとありきたりな表現ですが、理屈なしで美しいと思える何かを感じた記憶があります。
(セピア自体の魅力か、プリントそのものの技術がすごいのかはわかりませんが)

後者は、比較的新しい(のでしょうか?)方法で、カラー現像でモノクロ画像が出るフィルムを利用したものでした。商品としてはイルフォードのXP-2(私が現物を見たことがあるのはXP-2です、XP-1は資料でしか見たころがありません)と、コダックのT-MAX400CNなどです。

これらのフィルムは画像を生成する現像プロセスはネガカラーと同じ(確かC-41でしたでしょうか)でありながら、色素は単色のため、画像はモノクロとなります。
そしてその現像済フィルムを写真屋さんにプリントを依頼するとセピア色でプリントされてきます。

そういえば、コニカから同種のフィルムでありながら、セピア色にすることを明言した商品が出ていました。
雑誌「写真工業」の記事によれば、セピア色というものには特に決まった定義がないため(イカ墨から作った塗料の色が由来らしいですが)、何かのアンケートの結果からセピア色に感じる範囲を決めてプリントサービスを行っていたようです。

ちなみに上記のフィルムたちは、基本モノクロフィルムです。
セピアとして使うより、独特の粒状感に価値を感じていました。

やっと話を本題に戻しますが、K-30をいじっているうちに、モノクロで色を変えることができることを知り、試してみました。
純粋な白と黒から、セピア側に数段階、ブルー側に数段階パラメータを調整することができます。
最初は少しだけセピアにしてたものの、何かつまらない画になってしまいました。
思い切って一番強いセピア色にしてみたところ、なんかいいかも、、、
と今回の写真たちとなりました。

セピア色にしてもどことなく硬い感じと、デジタルっぽい質感は残ります。
後からノイズを加えてみたらいくらか緩和され、自然な印象になったものの、そのノイズの加え加減に悩みました。
もっと何とかなるかも、、、と思いながら、とりあえずはこのくらいにしておこう。な感じで加減いを決めてしまっています。

正直、デジタル臭さが感じられたのは誤算でした。
カスタムイメージのリバーサルフィルムでは、そういったことはあまり感じていませんでした。むしろその名の通りフィルムライクな仕上がりでした。

それでも、セピア色は楽しめる。
そう感じたのは確かです。
by bunashimeji_2nd | 2012-10-14 23:02 | K-30